古い台所の収納方法
築41年、昭和54年に建てられた、今のマンションの台所。
マンションのキッチンは、キッチンというより、「台所」といったほうがしっくりくる風情です。
物件自体は、庭があって、窓も大きく気に入っているのですが、 キッチンは、隅の陽の当たらないエリアに、 ついでのように作り付けられていて、「キッチンが主役」 である今どきの家とは対照的なつくり。
収納らしきものも、システムキッチンと床下収納のみという潔さ。シンクの上の吊り戸棚に、コン ロの下・シンクの下のスペースに、後は引き出しという一昔前の標準設計で、パントリーはおろか、食器棚らしきものも見当たりません。
入居前は、なんとしても食器棚を導入して、食器だけでなく、乾物や調理器具あたりを納めようと考えていました。味気ない賃貸マンションには、水屋箪笥くらい、手仕事が感じられるものを置いた方がバランスがいいかも、なんて想像しながら。
とはいえ、実際に入居してからの方がサイズ感もわかるだろうし、引越し直後は、とりあえず配置した棚に(元は本棚)、持っていたカゴを置き、その中にポイポイっとお茶セットなどを入れてみることにしました。あくまで「素敵な食器棚を買うまで」の暫定的な処置。気楽に配置しました。
引っ越して、とりあえず配置したカゴ&棚。
棚の一つは、岡山の古道具屋で5000円。カゴの中はお茶関係や果物、根菜。
これが、なかなかに落ち着いてしまった。昔の棚は、奥行きがなく(測ってみたら22㎝)、威圧感もなく、小窓も塞がず、割りにいい感じに収まってしまったんです。
しかし、それだけだと収納は足りない。あと、調理中にボウルや食材をちょっと置いておくスペースも欲しい。「作業台にもなるカウンターのような棚が欲しい」、入居して1ヶ月ほどで、必要なものが見えてきました。
買い足したのが、無印のシェルフ。ここもカゴで収納。下の大きなカゴには乾物や資源ゴミ、上段の小さなカゴにはスパイスなど細々したものを入れています。ごちゃついていても、ふきんやクロスをかぶせれば、目につきません。
冷蔵庫やオーブンは、この反対側に配置してあります。入居して6年が経った今も、多少の変動はあるものの、レイアウトは大きくは変わらず。この「とりあえず置いた棚+カゴ」に、いろいろ放り込んで、収めています。
カゴは、古道具屋で2個1000円で手に入れたものから(上のお茶関係をいれているカゴがそうです)、夫の実家の倉庫に眠っていたもの、ヨーガンレールのちょっといいものまで、その時々の流れで、うちに辿り着いてきました。
カゴは、台所で必要なくなっても、子どものおもちゃ入れにすればいいか、という感じで気軽に使えるので、油断していると、ついつい増えていきます。珍しい編み方のカゴをみると、手に入れたい衝動に駆られたりもして。
そして、気付くと、家のカゴを数えたら、なんと50個あまり!
いつか、カゴの紹介をさせていただけたらと思っています。