離乳食遍歴 マクロビ、野口整体を経て
うちには3人の子どもがいます。一人目を29歳で出産し、三人目は35歳。その6年の間には、わたしの中でもいろいろな変化があり、育児のやり方も、やっぱり違ったものになっています。
「同じように育てたのに・・・」と言いながら、姉妹の違いについて不思議がる母親、という描写はいろんなところで目にしますが、わたしは、「同じように育てる、ってそれこそ無理なのでは?」と思ってしまう。
育児のやり方、それこそ第一子と第三子では違うものになっているし、男女差、その子の性質も含めて、親が完全にニュートラルな態度でいられるはずがない。
そういう接し方もですが、うちの育児の中で(まだまだ絶賛続行中ですが)三人ともバラバラなのが「離乳食」です。
離乳食、その時々のわたしの趣味で全く違う内容のものになっていました。
一人目は米と野菜のみ、二人目は肉の離乳食
一人目の男児は自宅出産したこともあり、急速にマクロビオティックにかぶれていました。玄米、味噌汁、野菜、タンパク質といえば豆類…の食事が理想。ストイックではなかったものの、その当時肉を買った記憶はありません。
そのジャンルの育児本を読み漁り、「油っぽい肉を食べた後の母乳を与えると、赤子が金切り声で泣き止まない」という記述に、深く頷く。母乳でそうなんだから、直接口に入る離乳食は言わずもがな。動物性たんぱく質は避け、米、野菜オンリー。
「ニンジンを食べると怒りっぽくなる」という話も聞いたことがあるので、ニンジンすらも、なるべく避けていました。
そして、三年後の二人目。
女児で自宅出産したところは同じなのですが、当時、わたしは野口整体に少しかぶれていました。自然育児を理想に掲げていたわたしの周りには、野口整体で体調を整えている知り合いが多かったのす。
野口整体は、妊娠中の腰痛の改善に通い始めたのがきっかけで(妊婦でマッサージを受け付けてくれる数少ない整体)、産後のケアもお世話になりました。
とはいえ、野口整体の理想とする、自分で自分を癒すところまではいっておらず、ただただ、自分の気に入ったポイントのみを実践し、不調の時に先生に診ていただくくらいのお付き合いでしたが、その野口整体の離乳食ステップ、かなり興味深いものがあります。
まずスタートは、生卵(産んで3日以内)の黄身から。そこに醤油をちょろっと。塩分が大事、とのことです。
その後も、生卵⇒肉⇒バターという、離乳食としては実に斬新なステップ。
※詳しくは野口晴哉・著「育児の本」ご参考ください 株式会社 全生社
基本、赤子には動物性たんぱく質が適っている、なぜなら、「おっぱいは、動物性たんぱく質」だから!という考えがベースです。
目から鱗が落ちたような、じゃあ、世の離乳食は間違っているのか?という疑問も持ちつつ、
子どもの健康ために、ぜひ実践したい!という切実な願いというよりは、どうなるか試してみたい、肉食べた子がどんな体質に成長するのか見届けたいという思いが強く、実験のようにバターや魚や肉や卵を与えていました。
ちなみに米は消化しづらいので、離乳食の一番最後、1歳を過ぎてからでした。一人目と真逆です。
3人目の離乳食は?
そして、3年半後の三人目。正反対の離乳食をした子どもたちは、6歳と3歳に成長し、二人ともそれなりに成長していました。離乳食が子どもにどう影響するのかは、双子の人体実験をしてみない限り、判断は難しいよね、というのが率直な感想。
そんな適度に脂が抜けている状態のわたしに、無理のない方法で残ったのは、割と普通の食生活でした。添加物には気を付けたり、チョコレートやあめを日常的に食べさせることはないものの、肉か魚か、野菜か炭水化物か等、食材で判断することはなくなっていました。一般の離乳食よりもNGの食材が少ないというイメージです。
「まぁ、楽しく食べていればOK。甘いものを食べ過ぎた次の日は控えようか」という、きっと一般的な母が抱く境地に、3人目でやっとたどり着けたんだなという気がしています。
今までの教訓として残ったことは、ある意味、人間、何を食べても生きていける、ということでしょうか。(体質などにもよるでしょうが)
三人とも、毎年インフルにもほとんどかからず、概ね元気に過ごしています。
ただ、マクロビの第一子の長男は草食系、肉を食べていた第二子の女子は肉食系、第三子は、なんとなくミックスしたような性格、のような気はしますが。。。
これが離乳食の影響か、持って生まれた性質なのか、はたまた生まれた順番なのか、恐らくどれもが相互に関係しているんでしょう。