衣食住の実験ノート

衣食住や育児にまつわることを、いろいろ試して、考察しています

「なぜ君は総理大臣になれないのか」と安倍総理の退陣

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8月上旬に、「なぜ君は総理大臣になれないのか」のオンライン上映会があると、知り合いから連絡がきた。

朝日新聞で何度か取り上げられていた「なぜ君は総理大臣になれないのか」。

 

監督は大島渚の息子の大島新。民主党で立候補した小川淳也のドキュメンタリーで、

あらすじは、以下抜粋。

 

2003年10月、当時32歳の小川淳也は第43回衆議院議員選挙に民主党(当時)から初出馬。地盤・看板・カバンなしで選挙戦を戦ったものの落選。2005年に初当選を果たす。無私で真摯(しんし)な姿勢には、リベラルと保守の双方の論客から期待を寄せられた。しかし、党利党益に貢献できないと出世もままならない。2012年からの安倍政権下では我慢の日々が続き、苦悩を抱えながら2017年の衆議院議員総選挙に挑んでいく。                           シネマトゥデイ (外部リンク)
 
 
 
オンライン上映会を見逃し(動画配信と混同)、広島の横川シネマへ見に行ってきた。
 
ちょうど、『女帝小池百合子』を読んだ後だったので、日本の政治の“どうしようもなさ”を嘆きつつも、こんなに真摯に日本のことを考えている政治家が存在したことに希望を感じた。
 
同時に、自分も含めた政治への無関心さが、「己のことしか考えていない政治家」をのさばらせているという現実を突きつけられた。「党内政治」をうまくやらないと、出世はできず要職には就けない。そうなると発言権も弱まる。
小川さんは、政策には熱心だけど、己の出世には全くの無関心。家賃4万円くらいのアパートに家族4人で長年暮らしている。東大を出てキャリア官僚だった地位を捨てて、政治家に転身するも出世が叶わず、くすぶっている不器用な息子。親御さんは「息子は政治家には向いていない」と語る。
 
「次期総裁も、自民党の派閥争いの勝者が総理の座に就くんだろうなあ」
と中1の息子でさえも諦めている日本の政治。
息子は次期総裁選で100円を賭けようと持ちかけてきて、「俺、菅さんに一票」。
 
フィンランドでは34歳の女性大統領が誕生している。
 
総理大臣が、小川さんだったらなあ。。
自分の保身ではなく、こんな希望を持った、日本のことを真摯に考えてくれる人に委ねられたら、どんなにいいか。
 
そして、そんなことを中学生が想像することさえ許されない、思考することも半ば諦めてしまっている国ってどうなんだろう。総理大臣も知事みたいに直接選挙だったらなぁ。
 
広島の政治献金疑惑とか(広島市在住なので)、アベノマスク、馬鹿みたいな赤字国債の発行、核兵器禁止条約への不参加、公文書改ざん、誰もが、それなりにうんざりしているはずなのに、諦めていて、「政治って所詮こんなもんだ」と慣れてしまっている。
 
ちゃんと新聞読んで(朝日新聞)、ラジオ聞いて(TBSラジオ session22)、知り合いと語り合って、偏っているのかもしれないけど、自分なりに政治について関心を持って、考えていきたい。