衣食住の実験ノート

衣食住や育児にまつわることを、いろいろ試して、考察しています

お正月帰省問題

コロナ禍で、「実家に帰らないお正月」を初めて過ごしました。

初めての主導権を握ってのお正月準備。実家みたいに大層なおせちを作らないにしても、

それなりのものを用意して、一応「お正月」としての体裁を整えたいところです。

 

しかし、子どもが休みの中で、スムーズに準備なぞができるものだろうか。。。

始まる前はビクビクしておりましたが、終わってみると、

この家族だけの正月の気安さに驚いております。

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お正月グッズたち。こういうのを買い揃えるのは楽しい。

カレンダーは毎年購入している富山の桂樹舎のもの。

 

うちの子どもの編成は、中1男子、小5女子、小1女子。

それなりに年齢に応じて成長されており、末っ子以外は、一応家事の戦力になれるまで

育っておりました。

 

そんな中での準備はむしろ楽しく、レジャーがない分、お正月準備がむしろ非日常!

まずはデパートに買い出しに行き年末感を味わい、

直前の30日には、数日分のものをディスカウントストアで買い出しに行き、

周りもいろいろ「年末感」漂う物をカゴいっぱいにしているのを見る。。

それだけで、すでに新鮮。

年末感が漂わないカゴにも、それはそれで「無理しない」親近感を感じたりして。

 

そして、本丸のおせち作りは、本を参考にして作り進めました。

 「ほほう、田作りってこんなに簡単なものなのか」と驚いたり、

「出汁をきちんと取ると、なんと美味しいのか」と

(日常の料理ではケチっている)昆布と鰹節をきちんと推奨されている量を使ってみる、

それだけで、なかなか充実した時間でございました。

基本、普段作らないものばかりだし。

 

本は、こちらを参考にしました。

books.rakuten.co.jp

 

今まで(結婚してからの12年)は、義母が準備しているのを横で手伝うポジション。

しかし、義母は自分のペースでやりたいので、手伝いは基本不要と言ってくださっている。

 

な・の・だ・け・ど、

 

31日にばーっと一気に作られるので、義母が焦ったり疲労困憊している様を

目の当たりにすると、それなりに心苦しい気持ちになってしまい、

師匠も走る年の瀬に、小心者なので呑気に本なんかを読んでるのも気が引け、

タイミングを見計らっては「手伝うことはありますかー?」なんてお声がけして、

 

栗きんとんのさつまいもを潰したり、なますの大根を千切りにしたり、

大勢に影響のないところをちょこちょこ手伝い、気を遣ってくたびれる、

でも結局は、たいした手伝いになっていない、という大晦日を過ごしていました。

 

それでも、「この準備を全て私が担う」ことを考えると、ここは感謝しなくちゃ!

と思い込んでいましたが、家族だけの気楽なお正月を過ごした今、

もう戻れないかもしれない。。。 

 

そして、2021年新春。箱根駅伝などを見ながら、お正月の準備を含めて、

夫の実家で一番疲れるところは、なんといっても「昭和なところ」なんだよねぇ

と改めて思いました。

 

お義母さんがひたすら一人で回している状況のしんどさ、

わたしも手伝いたいものの、夫の実家で料理をふるまえるほどのスキルがあるとは思えず、

皿洗いをして、昼ごはんくらいを作り、掃除・洗濯をするというくらいが関の山。

 

料理に関しては、お義母さんの

「やりたい気持ち=息子たちに手料理をふるまってやりたい気持ち」と

「一気に7人分作るしんどさ」あたりの心の揺れに感付き(後半は疲れ果てておられる)

無駄にわたしも心労を貯めているのでした。

 

そして、息子=夫にそのことを相談しても、お義父さんたちと飲み始めてしまうと、

いろんなことは忘却の彼方に葬られてしまい、「息子はひたすら寛いでいるのが親孝行!」

という観念にかこつけて、息子状態になってしまう。

 

広島では、休みの日に洗濯物と洗い物、昼ごはんくらいは担ってくれる夫は、

実家では家事一切をまったく放棄。その姿に、わたしの苛立ちはさらに募る。。。

 

日本中に転がっている話で、日本中の妻が苛立っている、夫の実家あるある話ですね。

 

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初おせち。小5娘・伊達巻、中1息子・松風焼き風、夫にはレバーパテを作っていただきました。


「一人でやってると、しんどくなるわー、昭和脱却!」ということで、

今年は、「一人一品」で、夫はレバーパテ、長男は松風焼き、長女は伊達巻、

をそれぞれ作ってくれました。

 

夫に「もう気楽だし、正月に高いお金を払って、帰省するのはやだなー」

と、ちょっとかましてみると、

老い先短い両親の元を帰らないなんて。。みたいなことを

ごにょごにょ口ごもっておられたので、この結末は、

飛行機のチケットの予約直前まで、着地点が見出せないかもしれません。

(ちなみに北海道なので、予約は10月末あたり)

 

結局、元の鞘に収まるかもしれないものの、今年だからこそ気付けたことを

忘れないよう胸に刻みつけて、「今後のお正月帰省問題」に臨んでいきたいと思います。