「性教育は、小学校3年までに」と言われても。
朝日新聞を読んでいたら、性教育の本の広告が載っていました。
どうやら、世の中は、親が性教育をしなければいけない時代になっているよう。
そんな空気を薄々感じていて、わたしも子どもたちにちょっとずつ働きかけていました。
こちらでは、実際に、うちで役に立った絵本や生理の伝え方など、「性教育にまつわるあれこれ」を紹介していきたいと思います。
わが家の性教育ヒストリー、まずは絵本から
兄・小学3年、姉・小学1年生、妹・3歳児の時に、友人に教えてもらったデンマークの性教育の絵本、「あかちゃんはこうしてできる」を、導入しました。
友人は、自宅出産する際、当時小学3年生だった息子さんに「あかちゃんはこうしてできる」説明をするために、この絵本を使ったそう。助産師さんのおすすめの絵本で、彼女の子どもは、こちらでスムーズに理解できたようです。
ならば、うちも!と、広島の「えほんてなブル」さんで取り寄せて、購入してみました。
表紙のようなカラっとした絵柄で、性交、妊娠、出産について、あますことなく、きちんと説明してくれています。
そして、親向けのあとがきが、これまたとても参考になる。
子どもが一番知りたがっているのは、「どうやって、あかちゃんのもと(精子)と卵(卵子)を合体させるんですか」ということ。
つまり「性交」についてで、「性交の話は、小学校3年までに。その頃までだと、両親と自分の生命の誕生として無邪気に性交をとらえることができる」そう。
「それ以降だと、性的好奇心も高まり、無邪気に受け取れなくなる」
確かに、自分を思い返しても、小4くらいでいろいろ変化があったなぁ。。。
この絵本を導入した時、兄は小学3年生。どちらかというと奥手のほうだし、よし、無邪気に受け止めるであろう今を逃してはいけない!
そんな一方的な熱い思いは心の奥に忍ばせて、「湿度低めのカラッとした態度で、この絵本を読み聞かせるのが、親としてのわたしのミッション」と肝に銘じ、読み聞かせました。
3歳と小学1年の娘たちは、ちょっと恥ずかしそうに、でもとても興味深そうに話を聞き、
「ママとトト(父のこと)もこんなことしたの?」
と無邪気に問うてくる。
「そうそう、したよ」
(お、けっこう平常心で答えられてて、いい感じ)なんて思いつつも、息子を見ると、聞こうともしない。
絵本の読み聞かせは好物なのに、おかしい。。。
ならば違う作戦で。活字好きの息子は、目につくところに本を置いておけば、だいたい、どんなものでも手にとって読むタイプ。しれっと置いておくと。。。
手に取ろうともしない。
きっと、彼なりに親の念を感じ取っているんだろう。
残念ながら、息子には教えられず。
月日が経ち、小6になった息子は、「受精」「精子」と書いた保健体育のテストを持って帰ってきました。あ、学校でもちゃんと教えているんだなと勝手に安心していたら。。。
後日、彼から、中国の一人っ子政策について問われた。
「なんで赤ちゃん産むのが、一人って決められるの?」
どうやら、ちっとも伝わっていないよう?
「赤ちゃんはこうしてできる」は在庫切れのようなのですが、この本も参考になりそうです。
生理は、布ナプキンと「ちびまる子ちゃん」で伝えた
わたしは布ナプキンを使っていて、お風呂でじゃぶじゃぶ洗ってしまっています。
子どものいないところで洗った方がいいなーと、雑な自分を苦々しく思っていたけれど、案外、これが雑でよかった。
「大人の女の人は、月に一度血が出る生理というものがある」
「生理になると、子どもを産める体になる」
「生理の時は(小さい時は“血の日”と命名されていた)、ママの体調や機嫌がいまひとつ」
ということを、子どもに自然に伝えられるきっかけになったから。
本格的に伝えたきっかけは、ちびまる子ちゃん。小学3年生の時に、「ちびまる子ちゃん」を読んでいた上の娘。
確か、5巻で、体育の授業を見学している友達に、まる子が理由を尋ねるシーンがあり、友達の返答は「あれになっちゃって…」。
「ねぇ、あれ、って何?」と娘。
「それは、ママでいう、血の日のこと。生理っていうんよ。」
「なんで、体育を、休んでるん?」
「体調悪くなったりする人もいるからねー」
「いつごろ、なるん?」
「早い人は4年生くらいかなー。6年生くらいが平均かも」
よし、ついでに、生理の教育を始めてしまおう!と、
ナプキンを取り出して、布ナプキンと紙ナプキン、そしてタンポンがあること、
下着に何か血のようなものがついたら親に知らせること、
みんなにあるもので、こわいものではなく、大人の体に成長しているということ、
などを一気に伝えた。ちびまる子ちゃん、ありがとう。。。
「おうち性教育をはじめます」を読んで、伝え方を考えています。
現在、上の娘も小学5年生になり、体の変化も出てきています。
結局、兄(中1)には、うまく伝えられていないし、下の二人の娘には、防犯のこともあるし、生理や避妊の知識も、もう少しきちんと伝えたいなと思っていた矢先、性教育の本をまとめた人のインタビューがラジオで流れてきた。
子どもの疑問に答えることも大事だけど、女子なので、防犯の面や自分の身体を守ることも大事。息子も体の変化に、きちんとした知識があるのか、かなり不安。。。
やはり、家でもきちんとフォローしたい!と、レビューのよいこちらを購入してみました。
本の内容はとーっても参考になります。
「家族団らん中に、テレビでベッドシーンが放送されたら?」なんてテーマもあり、幅広い内容が網羅されている。
ただ、自分が伝えられるのか?
購入して1ヶ月ほどになりますが、なんか、うまく伝える自信がない。
10歳の壁がなかなかに高いことを、いざ伝えようとすると尻込みする自分で痛感しました。
今さら、親がそんなこと言ってもなぁ。。。、
自分が10歳過ぎていて、親に言われると、ちょっと、いや、かなり嫌な感じがする。どんな顔で、どんなタイミングで?
しかし、この本には、そんなタイミングを逸してしまった、わたしのような読者も見捨てていません。思春期以降の子どもが「自分で」手に取れるような本も紹介してくれていました。
しかも、男女別で!なんて心遣い。。。
そして、「10歳から 性教育」などで検索すると、思ったよりたくさんの本が出版されていました。「おうち性教育はじめます」でもおすすめされていた、この本を、まずは取り寄せてみようかと思います。
結局、うちは、まだ途上でした。。。
また途中経過を報告できればと思っております。