衣食住の実験ノート

衣食住や育児にまつわることを、いろいろ試して、考察しています

おしゃれなアームカバー について考えてみる

 
少し涼しくなったこのタイミングに、いまさらながら紫外線対策のアームカバーについて、思うところを。 
 
年々強まる紫外線、上昇する気温。
車、自転車などのちょっとした移動の時に、アームカバー をするようになった。
 
カーディガンやユニクロのUVカットパーカーは荷物になるけど、アームカバーは、はめるだけだし、そんなに場所もとらない。

農作業用ではない、紫外線対策のアームカバー が登場したのはいつだったかな、
はじめに見た時、ダサさが便利さを凌駕しすぎている。。。
便利さを最優先=「オバさん感」が、ちょっとあふれすぎているんじゃないか
とたじろいだ記憶がある。
 
当時、20代後半だったこともあり、「アームカバー= おばさんへの入り口」のものとして、静かに距離を置くことにした。

そんな、自分には「縁のないもの」というフォルダに処理したはずのアームカバー 。
主婦・子育て生活においては、その便利さに抗えず、結局、今まで3枚のアームカバー を購入した。
 
 

●今まで使ったアームカバーたち

 
広島に引っ越した5年前。その前に住んでいた富山に比べ、瀬戸内の夏の日差しは厳しい。
日に当たるとすぐに吸収して黒くなる地黒体質なので、紫外線には強いと思っていたのに、
 
子どもの公園遊びに付き合っていただけで腕が熱を帯びている…?
日焼け止めを塗ったのに…
 
以前は100%吸収していた(つもり)の紫外線。
老化とともに皮膚の機能も衰えたのか、初夏だから、まだ紫外線への免疫がなかったのか、理由はわからないものの、
熱を帯びた腕は、想像よりも気を取られ、さらに冷やしたりとケアまで必要(地黒なので、今まで感じたことがなく…)ちょっと紫外線を浴びただけで、冷やしたりするなんて面倒極まりなく、かといって日焼け止めをこまめに塗りたくれるとも思えない
 
対策として、手っ取り早いのがアームカバー 。
 
初めて見た時よりも、市民権を得て、選択肢が広がっていた。
 
知り合いがつけていた中川政七商店のものは、
天然素材をさらっとカジュアルに着こなす彼女に似合っていた。
アームカバー も捨てたもんじゃない、と初めて思った一品。
 

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こちら中川政七商店、アームカバー 公式ホームページより。
 
 
 
色違いをさっそく購入。

しかし、わたしがすると…。
そもそも格好がカジュアルではないので、カテゴリー的に似合わない(買う前に、なぜ気付かなかった?)
 
複数の色味が入ったボーダーを着こなすのは、「アームカバー を主軸に、その日のコーディネート」を考えなければならないくらい、わたしにとっては、けっこう難易度が高い。
 
結局、誰にも会わない時(ドライブ中)に使うものの、1年ほどで、片方をなくして処分した。
 
柄物は(わたしにとって)難易度高し。無地を検討。
 
 
 
 

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次に狙ったのはこちら。結局、今も二代目を使用中。
item.rakuten.co.jp 
黒が主軸のコーディネートが多いので、相性の良さそうなライトグレーを選択。
 
しかし、これも盲点が。
腕が明るめの色だと、なんだか落ち着かない。
黒のトップスから出るライトグレーのアームカバー 。
アームカバー がやたらと目立つ。
 
2年ほど使用し、くたびれてきたのをいいことに今年買い替え。同じところの紺色っぽい「デニム」を使用するに至る。普通で、一番具合がいい。
 
 

●改めて、どうして、アームカバー はダサいのか。

 
形状の違いがほとんどない、レッグウォーマーはダサくないのに、アームカバーはどうしようもなくダサい。
世の中には「レッグ&アームウォーマー」という兼用できる商品も存在している。
 
 

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中川政七商店の アーム&レッグウォーマー。このグレーを所有。普通にとてもかわいい。https://store.shopping.yahoo.co.jp/uroco/003-05-17.html#
 
 
つまり、形状の問題ではなく、「腕につける」のがダサい。
 
「レッグ」は足元なので視界に入ることも少なく、靴やレギンスなんかと渾然一体となって、そこまで気にならない。
 
しかし、アームの方は、常に視界にIN。どうしようもなく目につくし、靴下などの馴染ませアイテムもない。どうしようもなく唐突な感じがファッションへと昇華できない。
 
そして、夏はノースリーブを愛用しているわたしが、アームカバー をすると、悲惨な光景となる。

 

 

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こんなにお洒落なモデルさんなのに。微妙な肩出しが、絶妙に微妙な印象。

写真だと違和感がなく感じるけど、街で見かけたら、果たして。

出典:

 


お洒落人がお洒落なアームカバー をすると、どうなるのか。
 

田辺聖子の小説を読んでいると、

下品な人が自分のことを下品と思うのは上品で、
上品な人が自分のことを上品と思うのは下品
 
出典「お気に入りの孤独」

 

 
という描写が出てきた。
これをテーマを「アームカバー」 にして、わたしの偏見を交えて置き換えると、
 
ダサい人がダサいアームカバー をしていても普通だけど
おしゃれな人がおしゃれなアームカバー をしていると変
 
 
つまり、アームカバー は、農作業で使用するチェック柄のアームカバー が正統で、
洒落た格好で、リネン素材のアームカバーしていても、やっぱりどうにもならない気がする
(スポーツ系はギア感で許容の範囲)
 
ダサい「アームカバー」をお洒落まで昇華させようという行為に無理があり
 もがけばもがくほど、リネンやシルクにこだわればこだわるほど、痛々しい。。。
 
「アームに装着している時点で、おしゃれアイテムにはなれない」
という事実に向き合わなければ。
 
なので、わたしのスタンスは、
「日焼け予防にね、ついつい便利で。。。ちょっとそこまで。。」という感じで、
便利さに屈しているという「恥じらい」を持って、
今後も便利なアームカバー をつけていこうと思う。
 
(普通の黒いアームカバー は、なんとなくぴったり密着するような気がして、なんとなく敬遠中。
 100均でも売っているので、選ぶ楽しみも見出せず、毎回パスしている。
 いや、でも一番汎用性が高いんだろうな…) 
 
アームカバー に2500字も費やしてしまった。
でも、わたしのアームカバー に対する、長年のモヤモヤっとした思いは、2500字でも言い足りない感じでして…